bloom ISSUE 24
今世紀は今までへの反省と急進的な変化の時であり、虐待と強欲、暴力に満ちた過去に対して償いをする時でもある。化石燃料時代の次の時代への意識が初めて表面化し、未来に対する希望や信念が人間に生まれたようだ。態度を改め、地球への尊敬と互いへの思いやりへメンタリティーは向かう。それゆえにデザインはコンセプチュアルな素材を埋め込み、地球からインスピレーションを手に入れ、美と強さを地球にお返しし、今までずっと、そしてこれからも私たちを潤してくれる地球への敬いを表現する。
豊かなアイディアはまるで小さな植物のように地から芽を出し、土に含まれる全ての要素や素材を新しい目で見直し、それを立体的なテキスタイルへと変換し、地に足ついた色使いを学ぶ。このブルームマガジンでは、アルチザンたちやアーティストに出会い、農場を訪れ、例えばバナナファイバーみたいな新しい素材の可能性を探り、昔から続く紙づくりやフェルトのような技法も改めて紐解いてみた。ブルームマガジン自身、スタート当時から植物や自然がもたらしてくれる考え方やデザインを伝えてきたが、サステイナビリティーや地球に対しての尊敬の示し方などについて新しい方法があるかをさらに探っている。
自然と人間の関わりの筋書きは書き換えられ新しい方法が生まれるだろう。それはもっと調和をもたらすように一緒に成長していくような方法であり、互いに思いやりを持つような方法となる。その結果、より密接で直感的な関係性が生まれ、それらはある意味原始的なエモーションや古代の行事、アルカイックなシステムをベースにしたものでもあり、アニミズムを見直すことから始まるかもしれない。
リーエデルコート